昨日の私のブログを読まれた方から「壁が薄いと
いうことは柱や梁などの材料が細いということで
すから、家の強度が弱くなるのでは」との質問が
ありました。きっと、この方だけではなく、多く
の方がそう思われることだと思います。
しかし、柱や梁の太さと強度は、ほぼ、関係
ありません。もし、材料の大きさが強度に関係
するならばツーバイフォーの家は、地震に弱く
なければいけないのに在来工法より地震に
強いのです。材料の大きさは、たったの5センチX
9センチしかありません。なのに、在来工法より
強度があるのは、合板を構造材に直貼りすることで
壁一体が面となるから強度が出るのです。
在来工法でも、阪神大震災以降、面で持たせる
ことが重要ということで、そうした工法が当たり前
となってきたのです。
だから、材料の大きさなんて強度とは一切関係ないのです。
材料が太くて大きければ強度があるという考え方は
面で持たせないひと昔前の話なのです。
私が思うに、材の大きさはデザインでしかありません。
強度、コスト、空間の広さを考慮するならば
隠れてしまう材料は、なるだけ細く小さくする
ことでコストを抑え少しでも生活しやすい広い
空間を作るべきだと思います。
結論として材の大きさと強度は、今の建築では
関係ないのです。