今年の1月に、ある経営者が倒産寸前で私のところに
相談に来られました。話を聞いて、そうなったことに、なるほどと思いました。
それは、その経営者の方が、あまりにも数字に弱かったからです。
弱いというよりも、そこに視点がないというか、数字を一切見ていなかったのです。
数字に視点がない経営なんて絶対に成功しません。
極端なことを言えば、数字さえよければ理念やビジョンが、なくても
倒産しません。それらは、数字を良くするためにやることなのですから。
だから、数字が良いという現実が、あれば理念等なくても倒産はしません。
ただ、この方が特別なわけでもありません。世の中には、こうした
視点の方が、かなり多数、存在します。
銀行から借金出来れば、利益を上げなくても潰れないというような
負の思想経営者も多数います。
だから、私は、こうした経営者には、思想から変えてもらいます。
数字への取り組みも強制的にやって頂きます。
結果として、1月に相談に来られた会社のキャシュフローの負債は
マイナス3億からマイナス1、5億ほどに減りました。
売上が、8億ですから、ほぼ安全地帯に入ったかなというところまで
来ました。数字さえ正しく意識すれば、たったの10か月でも好転するのです。
経営は、メンタル的な部分も必要ですが、数字も同じくらい大切なものなのです。
是非、経営者の皆さんには、数字を意識した経営を、心がけてほしいものです。