私の周りの工務店は、商品力が良いせいか、私の提案する商品を扱った
途端に赤字体質から黒字体質に変わります。累積1億近い赤字会社が、
2-3年で累積赤字を解消し、数千万から数億もの経常利益を出すように
なります。利益を出すことは、とても喜ばしいことです。
ただ、利益体質になった時の社長の考え方が、大切です。会社に余裕が、
出来たのだから会社の体制を、変えることに投資する社長、逆に会社に余裕が
出来たから社長自身または家族の報酬をあげたり、家族で海外旅行というように
自分だけに投資する社長の2つのパターンに分かれます。
後者のパターンの場合は、一般的に長期間、利益体質が継続することは難しい
と思います。経営者は、自分だけが頑張ったと勘違いしがちです。
もちろん経営者の考え方で経営の良し悪しは決まりますが、実際に兵隊として
動いて実益をもたらしているのは社員です。だから、全社のように会社に余裕が
出来たのなら、社員が満足する待遇、社風、教育体制をつくることが、大切だと思い
ます。頭ごなしに社員を怒鳴りつけ、なるだけ安く長く働かせ、教育等の投資は
ケチる、こんな会社で一生懸命働こうとするほうが、無理です。
そんなつまらない人間より、社員を100%信用して権限を与え、出来る限りの報酬を
払い、スキルアップするように教育に時間とお金をかけ、社員旅行や飲み会も
自由に許可するような寛大な心が必要だと思います。
一回こっきりの人生です。立場を利用して威張り散らすよりも、自分よりも弱い立場の
方には、精一杯、感謝して毎日を生きたほうが、人として楽しいのではないでしょうか。
経営者の皆さん、心から社員さんに尊敬される生き方を選択してみませんか。
とっても、気持ちいいものです。どちらを選択するのかは、貴方自身ですが!