ビジネスをひとくくりに考えてしまうと経営感覚が
狂うと思います。ひとくくりとは、業種が違うのに
総てを同じに考えてしまう事です。
私も、以前は、総てをひとくくりに考るタイプでした。
しかし、多業種のオーナーとなった事で、そのまちがいに
気づきました。業種においての違いとは、集金を終えるまでの
時間であり、粗利の違いでありといった数字の問題です。
例えば大型店舗等などは、土地の買収から始まり、最終金を受け取るには
5年以上の月日を要するものもざらです。だから、5年近くは、数10億以上の
赤字は当たり前です、逆に飲食などは、来店から始まりお金を頂くのに数十分です。
我々の本業である住宅も、出会いから引き渡しまでにほぼ1年程の年月が
かかります。だから、1年単位の決算だけで判断をすると大きな間違い
起きると思います。住宅経営の長い方なら2年単位で経営の判断をします。
今年、もし、完工が遅れて赤字でも来年、それ以上の完工が見込め黒字
ならば、その経営は間違っていないとの判断をくだします。
それとは逆に集金サイクルの短い飲食などは、月単位、週単位、もしくは
その日単位での判断をしなければいけないと思います。
しかし、以前の私は、総ての職種を同じ扱いをして、決算で利益を
上げれない責任者を頭ごなしに批判していました。
これでは、その責任者も、どうしたらいいのかわからず、やる気も
失ってしまいます。こうした当たり前の事に気づいたことで
今は、その職種サイクル毎に判断出来るようになれました。
決算なんてものは、国が勝手に考えたものです。
人の金を預かる株式公開企業だけが意識すれば良いと思います。
だから、その職種単位のサイクルを自社で計算をし、そのサイクル内での
利益を確立出来る無理の無い経営判断をする事が、経営者のすべき事
だと思います。やっと、私も、国や銀行に振り回されない経営に
気付けたようです。担当者を、国の基準だけで判断し苦しめることを
しなくとも良くなれたのです。気づきに感謝です。