以前の私は、自分の開発した商品が優れていたとの思いから
売ってやっているという気持ちがありました。
実は、私のこうした傲慢な心は、幼少時の記憶が大きく影響して
いるのだと思います。その記憶とは、父親です。
私の父親は、地域では有名な大工の棟梁でした。
育てた弟子の人数は、50人数以上です。
とにかく、弟子の前では、将軍様でした。
また、仕事の受注も、お客様が菓子折りを持参して
棟梁さん、是非、家を建てて頂けないでしょうかといった具合でした。
そうした父の生き様を見て育った私は、それが当然となってしまったようです。
それでも、私が謙虚な人間性であれば、こうした勘違いは犯さないでしょうが
人間力の低い私です。大きな勘違いをしてしまったのです。
今では、商品や技術やコストが良ければ良いほど、謙虚にならなければ
いけないと思えるようになりましたが、昔を思い出す度に情けないこと
だと思いますが、それでも、私の心のどこかに傲慢さが残っている
ことから、時々、そうした行動をとってしまいます。
何かが優れているから威張るという最低な奴なのでしょうね。