マーケティング

昨年6月広島に、初期投資1億ほどの大規模な飲食店を

オープンしました。投資金額が大きいこともあり、かなり自由な店つくり

をしました。見た目のセンスの良さは当然のことながら席数も100席ほど

ある大型店舗です。また、その店を任せるシェフも有名ホテルで副料理長

の経験もある腕も人格も確かな方に入店してもらいました。

こうしたハードもソフトも完璧なことから、成功間違いなしとの想いで

自身満々で店をオープンさせたのです。

しかし、その自信とは裏腹に、開店してみると全くと結果が伴いませんでした。

オープン当初は、小さな赤字でしたが、オープン3カ月後くらいからは

毎月、数百万もの大赤字となってしまったのです。

とにかく、経営を継続するのは大困難な状況だったのです。

人間の体に例えるならば、余命1カ月という切迫した状況だったのです。

多額の資金を投入し、店も人も完璧でありながら、閑古鳥店としてしまったのは

総て私の過信が原因だったからなのです。。

味が良くて店のつくりが良ければ絶対に繁盛するに間違いないと信じて

疑わなかった私は、なんのマーケティングも行わないで、総て人任せで

ビジネスにおいてもっとも大事である戦略は、一切行わなかったのです。

それも、戦略は私の最も得意とする分野にも関わらずです。

そうした失態の原因に気付いた私は、その行動を猛省して

マーケティングを基にした戦略を取り入れ、大々的にチラシをうち

告知をしたのです。また、そのチラシもかなり凝ったデザインとし

ほぼ広島市内の全戸に折り込みをしたのです。

その結果、電話回線はパンク状態で毎日1か月鳴りやみません。

来客数も戦略以前は、1日30人ほどしかなかったのですが

見直し後は、なんとなんと毎日400人ほどの来客があります。

それも、開店から閉店まで常時満席なことから、毎日600人

ほどの方が入店を諦めて帰られいるという事実もあります。

だから、ほぼ、毎日、入店出来ないというクレームを頂いています。

嬉しい悲鳴とは、こうした現象を言うのでしょうね。

しかし、私がこの戦略を考えるのに要した時間は、わずか2時間ほどです。

たった数時間でも、こうした成果が出るのです。

いかに、マーケティングや戦略が大事なのかを痛感させられました。

こうなったのも総て私の過信という生意気な心が起こしたのです。

やっぱ、人間、いつの日も謙虚な心を忘れてはいけないのですね。

一生懸命に一生謙虚でなければです。