23歳で多額の借金あれども売上と社員はない会社を継いだ私は
お金の大事さとビジネスの恐さを知っています。
跡をついだ時は、右も左も分かりませんでしたが、そんなことには
世間はお構いなしです。だから、やるしかありませんでした。
数億の借金も1年ほどで完済、売上も同じ期間で50倍ほどの
10億円企業としました。今から思えば当時の苦しさは、回顧するのも
嫌というものです。だから、今となっては、周りの経営者とは、生きてきた
境遇の違いから仕事の厳しさの度合いが違うのかもしれません。
周りで、同じくらいの年代の人が、「今の若い子は苦労する前に澤田さんと
出会って簡単に儲けてるから精神的に甘い」と語られても、若くなくとも
今現在、私におんぶにだっこ状態で言われても、その言葉に違和感を
感じてしまいます。
そうした方と何が違うのかといえば、私は、一度の赤字も借金もしたことが
無いのに対して、他の方は、ただ、なんとか潰さないように惰性で経営を
していただけの方が多いのです。その証拠に利益も出せないことから
銀行からの借金という他力本願で生きてきたという違いがあります。
だから、お金に対しての恐怖感が違います。また、稼ぐという気持ちが
大きく違います。動物に例えるなら野生と動物園くらいの違いがあります。
しかし、生活環境の違いは今さらどうにもならないことです。
とにかく、私からすれば稼げないことと借金は悪なのです。