がっかり

先日、知り合いのドクターが自宅に特殊な技術を

応用した高額な機械を設置したのだが、売り方に

問題があると仰っていました。

その問題とは、当初200万くらいと聞かされていたのが

設置後に350万もの請求が来たとのことです。

いくら商品が良くてもあまりにもです。

数百万ものビジネスで、見積書もなしの口頭だけというのも

驚かされますが、設置後に倍近い請求ありえないことです。

ドクターも次からは、もう依頼しないとのことです。

実は、その業者からドクターの所有するビルの電気と水道の

機械も数千万で提案をうけていたようです。

この話を聞いて、がっかりでした。

なぜなら、その業者さんとは、同じ技術を扱っていること

から勉強会で何度も顔を合わせているからです。

また、私達も同じように受け取られるのも迷惑です。

とても良い人ですから、悪気はないのでしょうが。

商品が良いから売ってやっているとでも思ってしまったのか

それとも医者は金持ちだからこれくらいはとでも思ってしまったのかは

分かりませんが、どちらにせよビジネスではやってはいけないことです。

とても嫌な気持になった出来事でした。

自由

生まれた家が丁稚制度のある職人の家で、かなり封建的でした。

私も、丁稚のお兄ちゃん達と同様の扱いで、父親に口ごたえなんて

一切許されないばかりか、鬼のような父に鉄拳制裁で育てられました。

そこから逃げるように飛び込んだのが、高校野球でした。

ここでも、黒でも白と言わなければ生きていけませんでした。

監督の目にとまりスカウトで入学した私の下宿先は、なんと

監督の家でした。監督だけでも大変なのに、数人の先輩も同居でした。

学校でも家でも休まる時間は一切ありませんでした。

部活も、全員でベクトルを合わせて、デカイ声をはりあげるおなじみの

野球部でした。それも、キャプテンということで、それをまとめるのも

大変でした。そんな境遇を経験したからか、今は、そうしたことはゴメンです。

だから、経営は自由にシンプルにが基本です。

会議は月に1時間、教育も一切なし、理念もなし、決起集会、役員会

入社式、忘年会、誕生会とかの会社拘束行事もなし、とにかく総てなしです。

社員手帳なんて持っての他です。

特に思想的なことは、一切なしです。会社愛、それも持ちたい人は持てば

いいですし、嫌な人は嫌いでもいいですし、全然、気にしません。

とにかく、個人個人が業務を淡々とこなし、時間も思想も会社に

拘束されずに、なるだけ良い報酬を支払えればという感じです。

また、リーダーである私のことも、敬う必要もありません。

リーダーなんかを見るより、ユーザーを見るべきです。

とにかく、皆、自由に楽しく、なるだけ会社なんかに縛られない

のが理想なのです。完全週休2日、残業0、それでも

高額報酬を支払えればと思うのです。

そうなるには、リーダーである私次第です。

本質

昨日のブログにも書きましたが、品質を落として利益を得ることは

ゲリラ的戦法であり、長期間は継続しないと思います。

特に、現場に従事していない経営陣は、それを見極めらるか否やで

その会社の運命は変わることだと思います。

なぜなら現場に従事していないことで、ユーザーがその会社の何を

求めているのかの本質を見極めることが難しいからです。

そうした中で、出来ない経営者ほど、数字が悪化した時には

本質を見ないで、自社のことには棚に上げて、クォリテイー等が下がろう

が、おかまいなしでその場の利益だけを重視しがちです。

特に上場企業等の非常勤や監査役等は、数年しか在籍しないことから

目先の数字のみに走りがちです。私は、そうした責任のない役職の意見に従い

大変な目にあった経営者を多数見てきました。

経営は、本質が見えなければ長続き出来ないと思います。

本質とは、自社よりもユーザーを一番に考えることだと思うのです。

 

 

 

品質

度々、周りから「0宣言の家」は、他社と比較して良すぎる

から、仕様を落としてコストを下げ客層を広げたいと言われます。

仕様変更をするには、コストが下がるだけではなく、今と同等の

効果があることが第一条件です。品質を落としてまで売上を伸ばす

ことを第一優先してはいけないと思います。

それよりもコストは、そのままでも、企業努力で利益が出る方法を

選択すべきです。「いきなりステーキ」や「俺の〇〇」等の成功例は

その典型的なものです。飲食では、一般的に食材の原価率を3割に

抑えなれば経営は成り立たないといわれています。しかし、両者共

5割から6割という割合です。実に粗利は、4割ほどです。

しかし、経常利益はずばぬけています。飲食も住宅業界も成熟産業です。

産業が成熟すれば、より高いクォリティーが求められます。

我々の家造りには、決してぶれてはいけません。

辛くとも知恵と努力で品質を落とさずに利益が出る経営体質を

構築することに尽力することが大切だと思うのです。

 

 

 

新規ビジネス

新規ビジネス案、かなり煮詰まってきました。

この新規ビジネスには、住医学研究会の会員工務店さん

にも加わって頂きます。もちろん、希望者だけですが。

私の経験上、きっと、上手くいくと思います。

建築以外で、利益を上げて頂くことで、会社の経営内容を

良くして頂くことで、住宅のコストを下げることが目的です。

また、仲間には良くなってほしいとの想いも、もちろんあります。

多くの仲間に、私の考えを伝えましたが、皆、すぐにでもやりたい

との返答でした。皆が、やる気になることが、ビジネスにおいて

最も大事なことです。下請け、販売店をいじめるのではなく

良い条件で利益を上げて頂くことが、末永く存続出来ること

だと思います。周りが幸せになるビジネス楽しみで仕方がありません。

 

 

 

謙虚

先日、ある経営者の方に「澤田さんの会社の理念は」と

聞かれました。で、私は「理念もビジョンも会議も教育も

なにもありませんよ。それでも、グループで200人ほどのスタッフが

いますが、それほど問題もありませんよ」と答えるとビックリされていました。

その方が言われるには、そうしたものがないと経営は成功しない

とのことです。それに関して私は、その会社の商品が消費者に総てを

正直に言えない物を扱っているから、面倒くさいことをしなければ

いけないのではと指摘しました。

多分、耳が痛かったかと思います。

しかし、その方は、とても素直な方で,私の意見を聞きいれられ

妙に納得されておられました。初めてお逢いしていきなりの批判に

耳を傾けられる素直さに感動でした。謙虚な姿勢大事なことです。

〇〇してやっている。

亡くなったうちの父は、地元では有名な大工の棟梁でした。

私の幼い頃は、ハウスメーカーも住宅展示場もなく、家を売る

営業マンさえ存在しませんでした。だから、家を建てる時は

お客様からの依頼しかありませんでした。

それも、菓子折りと手付金の100万を持参して、先方が頭を下げて

懇願するという姿を、何度も見てきました。

父なんかは、「造ってやるから1年待っとけ」という感じでした。

今から思えばお客様に対してそうした態度は実に恐ろしいことだと理解

出来ますが、当時の私は当たり前に思えていました。

だから、今でも私には、そうした感覚が残っているのかもしれません。

まぁ、最低な奴なのです。

お金を頂いておきながら「売ってやっている。技術を教えて

やっている」という心が、つい最近まであったのです。

全くもっておめでたい奴です。勘違いも、はなはなだしいばかりです。

しかし、歳を重ねるにつれて、そうした考えは、人としてどうかな

とか、恥ずかしいことだと思えるようになったのです。

世の中、お金がないと生きていけません。生きていく為に必要な

ものを与えて頂けるお客様に、感謝出来ないなんて最低な心です。

だから、それに感謝して誠実に本物を提供させて頂かなければいけない

と思えるようになったのです。新しい技術の開発をしても、それを

教えてやってるではなく聞いて頂けることに感謝しなければいけない

と思えるようになったのです。

ただ、気づきはしましたが、実践となると人間力の低い私では、まだまだです。

だから、常に感謝の心を持たなければですが、なかなか難しいというのが

本音のところです。

 

差別化

最近「住医学研究会」以外の工務店さんんと話をする機会が

増えました。ほとんどの方が、経営に苦しんでおられます。

原因は、我々の会のような、徹底した差別化商品がないことから

価格競争になってしまっているようです。

それでも、受注をしないことには、やっていけません。

だから、ほぼ赤字で受注をしているとのことです。

本物の商品で差別化されており、商圏内に競合がなければ

それほど恵まれたことはありません。

例え一社でも同じ商圏にあれば、価格競争が始まります。

とにかく、本物の商品での差別化でしか中小工務店は、生き残れません。

知恵の続く限り差別化商品作りに挑戦していきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

初開催

昨日は、静岡市で初の家造りセミナーでした。

以前から、この地域の問合せが多数ありましたが、加盟工務店が

なかったことから、「0宣言の家」を希望されても、お断りするしか

ありませんでした。しかし、今年に入り、公共からも上位ランクで指名

を受けておられる建設会社が、仲間に加わって頂けたことで

この地域での初開催となりました。

セミナーも、初めてとはいえ、総勢80名弱の方にお越し頂き

とても盛り上がりました。大井建設さんは、公共工事も手掛けられること

から、技術的レベルもかなり高い業者さんでありながらも、会社の経費も

企業努力で抑えていられることから、工事金額も、かなりお値打ちとのことです。

また、静岡県全域での工事経験があることから、「0宣言の家」も

同様に静岡全域での工事も可能とのことです。

今までお断りしていた、三島市、富士市なども工事可能となりました。

「0宣言の家」が、広まっていくのは開発者としても嬉しいかぎりです。

良き出会いに感謝です。

 

 

 

理想

昨日のブログにも書いたようにスタッフに任せ

その結果が悪くとも文句を言わないようにしています。

減給、更迭、降格等も、もちろんありません。

任せた以上は、信じるしかありません。

もし、それで良い結果が出ないのなら任命したリーダーである

私の責任です。だから、責任者は、一切、責めることはしません。

あくまでも、解決策をアドバイスします。

とにかく、誰もが嫌な想いをしない組織が理想なのです。

年功序列でも強い会社、永久雇用を約束出来る組織が理想なのです。