先日のバイオマスの会議後に、この方からこんな相談を受けました。
国会議員からJA関係の偉いさんまで経験した九州の農業界のドンが
子分を引き連れ彼のプラントを見学に来られ、今すぐに超大型のプランントを建設
したいので加盟させてほしいと言われたそうです。
しかし、自分でやるのではなく、子分にやらせてバックマージンを求める
雰囲気があったとのことです。
今、彼は日本で初めてバイオマスで利益が出るモデルを編み出したことで、
一躍、脚光を浴びています。しかし、5年もの間に投資をした金額は
かなり莫大なもので、現在の経営はそれほど楽ではないとのことです。
そんな状況で、数億の事業の話です。それも、今すぐという話です。
彼は、会社の目先の経営を大事にするべきが、
自分の生き方(長いものには、巻かれない)を通すべきか夜もねれないほど
悩んだそうですが、結果、きっぱりと断ったそうです。
男ですね。だから、私は無条件に大好きなのかもしれません。
彼は、そうした決断が正しかったのか、私に尋ねたのです。
私は、即座に英断ですよと解答しました。
実は、私も株式公開を目指していたころに、業界の最大手である某ダイワハウスの
役員3人が私の会社を突然、訪ねてこられ、私の開発した断熱工法を全棟採用すると
言われたのです。当時の私の会社は売上30億ほどの小さな会社です。
あの大企業が全棟採用することになれば、売上は数千億になるというお金の面だけ
みれば申し分ない話です。しかし、その時の私も、迷うことなく、断りました。
なぜかというと、あまりにも向こう側が横柄だったからです。
私が開発した工法には、物語があります。工務店を良くしたい、本物の工法を
建築を真に愛する人だけに扱ってほしいという気持ちがある商品なのです。
金儲けだけの企業には扱わせたくはなかったのです。
それよりも、私は彼らを人として許せなかったからかもしれません。
権力と金でそうした言動をする人が大嫌いだったからです。。
そんな過去の経験を交えながら私は、お話させて頂きました。
すると、彼は満面の笑顔で納得してくれました。
いやぁー、久しぶりに男にあいました。武士に逢ったような気分になりました。
またまた、このビジネスに参加出来て本当に良かったと思えたひとときでした。