ホウ酸 

神宿は「0宣言」の考え方が基本となっています。

「0宣言」は、生体エネルギーを毒(マイナス)を消す力に使わないで、

最初から毒は出さない材質を用いて、生体エネルギーは、よりプラス

の力に利用しようという考えがあります。

そうしたことから、住宅の劇薬であるシロアリ駆除に関しては、

とても敏感に対処してきました。

そんな時、2年前にエコボロンというホウ酸に出合い採用を決めました。

とにかく、そのメーカーのホウ酸は、吸い込みが良く作業がしやすいとう

利点がありました。また、人が飲んでも害がないという営業トークもあり、

我々の目の前で実際に飲むというパフォーマンスもありました。

しかし、ある工務店から、発癌物質である界面活性剤が

入っているとの報告があり、調査したところ、実際にかなりの濃度が含まれていました。

実は、吸い込みが速いという利点は、界面活性剤が含まれていたからです。

しかし、人体には悪影響があります。また、ホウ酸の濃度も、かなり薄いという事実もありました。

「0宣言」を扱う我々としては、知ってしまったからには使用するわけにはいきません。

そこで、我々のセルローズに使用するホウ酸を、使用することになりました。

このホウ酸の致死量は、食塩の6,6倍という数値で人体への安全性は

示されているホウ酸です。もちろん、界面活性剤は使用していません。

このように、ひとくちにホウ酸と言ってもどれも同じでありません。

業者側のなんらかの都合で、安全なものが安全でないものになっている場合も多々あります。

自然素材、無添加というような謳い文句だけでなく、こうした詳細までもを

気にすることも、良い家を持つには大事なことではないでしょうか。

 

 

 

九州大学の発表

9月3日の夕刊紙に、興味深い記事がありました。

天然の国産杉と合板などの新建材の家とでは住み心地に差があるのかを

比較実験している九州大の研究グループが、天然の家では疲れた脳が

回復しやすく、体も活動的な状態となることを突き止めた。

という内容が記載されていました。この実験は、実際に同じ大きさの建物を

杉材と新建材で大学構内に建て、学生10人を寝泊りさせ、脳化学、生理学、

心理学の観点から調べた結果だそうです。

普通の杉で、この効果です。神宿は、奇跡の杉を製造する愛工房で乾燥された

杉材を使用しています。愛工房の杉で、比較すれば、さらに良い結果となること

間違いないでしょうね。こうした情報を、耳にすると我々の方向性が間違っていなかったことが

再認識でき嬉しい限りです。良い材料に出合え感謝です。

 

 

 

 

ギブ 

7月にリニュアルオープンした「ふわっと」ですが、1日200人ほどの

来店があります。この数字は、予想外れの嬉しい誤算です。

まさか岐阜の田舎で、オープン早々に、

こうした数字が出るとは思いもしませんでした。

こうした数字を達成するのには、半年は覚悟していただけに嬉しい誤算なのです。

しかし、売上は、絶好調ですが、利益を観点とした

ビジネスとしては全然イケてません。

それは、食材に、かなりこだわったことから食材原価が高いことと、

人件費もこの業界では高いからです。

オーナーである私は、現況赤字であっても、実は不満はありません。

それは、この空間にいる皆が、笑顔だからです。

美味しいものと食べたお客様の笑顔、ホールや厨房スタッフも、やりがいを

感じているのか皆が楽しそうなのです。

長い目でみれば、一時の数字よりも、皆が楽しいことは

絶対にうまくいくのではないでしょうか。

ビジネスで、人から幸せを奪うか、与えるか。

私は、後者を選択します。

私はこのビジネスを始めるときに、決めたことがあります。

それは、一切の利益、権限、喜びは皆に与えようと誓いました。

今、私のビジネスの目的は、幸せをギブすることです。

こうした想いで行動してみると、逆に私は幸せを頂いています。

結果として、ギブして頂いてるのです。ほんと、ありがたいことです。

ここにも、感謝、多謝です。

 

 

進化したトリプル断熱、退化したダブル断熱

「長期優良住宅」という大手寄り法案には、かなり抵抗してきた私です。

ただ、大手企業と国からみれば弱者である私がどれだけ吠えようと、

まさに負け犬の遠吠えのようなものです。お手上げ状態でした。

しかし、いよいよ、我々のような工法を扱っているメンバーは

そんなゆうちょなことを言ってる場合ではなくなってきました。

3年後には、長期優良住宅でないと確認申請も受け付けてくれないようです。

大手ハウスメーカー、または大手建材メーカー使用の建築以外は、認めないと

いう法案となるようです。着工棟数が、著しく現象するから今の業者数で分けあえば

皆、共倒れになるから、大手だけで分け合い、

中小は潰れなさいということのようです。

我々のような工法を扱うメーカーは、どこも中小であり

今と同じ工法で長期優良住宅を認めさせるメーカーはありません。

こうした状況下におかれても、皆、力がないことから諦めているとのことです。

しかし、「トリプル断熱」だけは、安泰となりそうです。

今と同じ工法で、国を認めさせるデータを提出し受理されています。

あとは、認可を待つばかりという状態です。

私は、吠えていただけですが、この材料を私から引き継いた

製造販売メーカーさんは、国を認めさせるデータ収集または、長期優良住宅法案を、

しらみつぶしに調査し、国を認めさせる方法を見つけだしたのです。

こうした現実からも、いい加減な私は、

メーカーとしての立場を退いて本当に良かったと思います。

今回のこうした現実は、業者側だけでなくユーザー側にとっても

とても喜ばしいことです。

素人であるユーザーには、私が20年前に開発したダブル断熱も

進化させたトリプル断熱も

材料の表面を見ただけでは見分けがつきませんが、桁外れに性能が違います。

ダブル断熱は、トリプル断熱より性能は、劣っているというよりも、

現況では、開発したときの材料とは、全く別物になってしまっています。

仕入れが大変な本場からの輸入をやめて、ジョリパットで有名な国産メーカー材を、

取り扱っているようです。こうした類似品は、断熱効果が著しく劣るだけでく、

調湿、または紫外線劣化、浸水性等も著しく劣ることから

劣化速度もかなり早くなります。

経営者側には、いろいろな都合があるのでしょうか、

開発者としては、こうした事実を知れば悲しい限りです。

この人が言われるこころがあれば

こうしたことは起きなかったのではないでしょうか。

しかし、今回の法改正でこうした工法は

トリプル断熱以外の販売は、出来なくなるようです。

そうなれば、ユーザーも粗悪なダブル断熱をつかまされなくなります。

仕入れ価格が安いという理由だけで、安価な材料を選択する工務店を

減らすにもよい機会となりそうです。

ユーザーの為にも、もっと早い時期に施行してほしいものですね。

長期優良住宅という大手寄りの法律も、我々のような中小にも

皮肉なもので良い結果も生み出してくれました。

これも、やっぱ安藤さんの言われえる良心があったからでしょうね。

 

 

 

 

頼もしい組織

住環境に属していたメンバーの多くの方から、神宿推進協議会に入会したいとの

希望が多いようです。ただし、その希望のほとんどが、「0宣言」

「トリプル断熱」「愛工房」の使用を、全棟標準仕様ではなく、

オプションにしてほしいというルールの緩和を求ているそうです。

しかし、この会は、全棟標準以外は、許可しません。

この会は、これもあれも何でもできるというユーザーにパフォーマンスで

家を売り込むという目的ではなく、本物の家のみを供給するための集団です。

家を売る目的の為に、この会に属しようとする工務店はお断りです。

また、ひとつでも、許してしまうと、会の結束がバラバラになってしまいます。

以前のような組織にならないようにと

毅然とした態度で厳格なルールを徹底してくれているようです。

こうした姿勢は、神宿考案者としては、とても安心であり頼もしい限りです。

今後、神宿推進協議会に入会をするのも、会員として継続するのも、

かなり厳しいルールを守らなければいけないことから、大変だと思いますが、

ユーザーにとっては、安心きわまりない組織なのではないでしょうか。

 

 

 

欠かせないアイテム

魔法の乾燥室「愛工房」は、本当に本当に不思議な現象だらけです。

45度の低温乾燥なのに、一般的な従来の乾燥室の100度の高温乾燥よ

りも1/3ほどの時間で乾燥します。

一般には、当然ながら温度が高い方が、早く乾燥します。

しかし、愛工房は、3倍~5倍という早い速度で乾燥材となりえてしまうのです。

また、乾燥室自体のつくりは一般的に、周囲はスチールで床はコンクリートです。

しかし、愛工房は、壁も天井も床も杉材で仕上げてあります。

まるで、低温サウナのようです。こうした不思議を開発者の伊藤社長に聞いたところ

「彼ら(杉)に聞いてみたら、仲間の中で程よい温度で乾燥するとストレスがない」と、

杉が答えたと言われるのです。植物と話をするなんてまるで、

奇跡のリンゴの木村さん状態です。

今までの乾燥方法は、総て人間の都合だとも言われました。

まず、今の乾燥室の構造は無機質なのは、

まずは乾燥室が安価なこと、次に木が乾燥する時に

出るアクを掃除しやすい構造だそうです。

また、高温での乾燥というのは、早く乾燥させて

早くお金にしたいとの理由からだそうです。

まさに総てが、供給者側、製造者側の都合ばかりだと言われました。

言われてみれば、ほんとその通りです。

これでは、肝心要の杉のことは、一切、考えていません。

しかし、伊藤社長は、杉のことを一に考え考案したのが、

魔法の乾燥室である愛工房です。

相手を思いやることで、相手がとても素晴らしい仕事をしてくれ、結果として

酵素が死なない生きた杉、世界で唯一生きた無垢材をどこよりも短時間で、

人工的に乾燥することの出来る乾燥室が誕生したのです。

実にいい話です。素敵な物語です。

愛工房から生まれた杉から出る放射エネルギーの空間は、まさに森林浴です。

その放射エネルギーを浴びれば、人間が本来持っている自然治癒力も高め

病気に強い体をつくりあげてくれます。

ストレスを感じない空間は、性格も良くしてくれます。集中力も高まります。

建物外部に使用しても、反り、割れ、腐朽が極端に少ないという現実もあります。

他の乾燥室では絶対にありえない現象です。

天日干し等の自然乾燥でも、ありえない現象です。

とにかく、とにかく魔法の乾燥室なのです。

愛工房を使わない家には、家の価値がないと言っても過言ではありません。

住むだけの自然治癒力が高まり、健康になる住宅である神宿には

愛工房は、絶対に欠かせないアイテムのひとつです。

 

痛いほど分かります

先日、藤圭子さんが、自殺したことで娘さんの宇多田ヒカルさんが

コメントをマスコミに流していました。

体験者としては、身内であるヒカルさんの気持ちがよーく分かります。

身内の自殺は、悲しいというより無念なものです。

うちは祖父も父と同じ歳で同じ自殺の仕方でした。

私が、小学1年生のときでした。

叔父も11年前に、焼身自殺をしています。

叔父は、離婚しており、その当時は身内がいなかった為、うちで葬儀をあげました。

実に3人もの自殺者の葬儀をあげた私には、

自害した身内の気持ちが痛いように分かります。

あの辛さは、経験しなくていいものです。

絶対に経験してほしくない辛さがあります。

自分では何も出来ないもどかしさ、なにもしてあげれなかったことが無念という

感情を起こすのです。遺体に面した時の感情はなんともいえないものがあります。

葬儀後も精神的に立ち直るのにも時間を要します。

というより、一生、立ち直ることはないかもしれません。

こころのどこかにひきづってしまいます。

しかし、自殺は年々、増える一方です。ほんと悲しいことです。

なんとかしなければです。

自殺のない社会、ひとりでも少なくなるように、なにか活動出来たらと思います。

ヒカルさんのコメントで、ふっとそんなことを思いました。