私には「兄さん」と呼べる方が2人います。20代の頃

私がまだ青くビジネスも大したことなかった頃に、数百億

以上もの売上がありながらも謙虚で格好いい先輩に憧れ、勝手

に弟子だと思い込み、毎週末には、5時間ほど車を飛ばし酒席

に押しかけさせて頂いた方です。別段、ビジネスの詳細を

教えてもらったこともありませんが、一緒にいるだけで考え方

が成長していき、私の会社も大躍進する事が出来ました。

成長するにつれ、徐々にビジネスの話もして頂けるようになり、

共同経営で大失敗したこともありました。時には、強くお叱りを

受けることもあります。今では私が援助することもありますが

そうしたことも恩を返させて頂けるということで有難く思えます。

どんな状況にあろうが、「兄さん」と呼ばさせて頂けるほど、愛

を頂けた方には「はい」か「イェス」しか有りません。

兄さん方達との出会いがなければ今の私は、ありません。御恩だけは絶対

忘れてはいけないと思いますし、そうした姿勢は、私の誇りでもあります。

当たり前なことかもしれませんが「兄さん」と呼ばせてもらった時から

何があっても一生ついていく、裏切らないという覚悟を持ちました。

結果、30年近くも、慕える方が2人もいるということは、心底、幸せ者

だと思えるのです。また、そうした決意のもと、継続しているところだけは

欠陥だらけの私でも、唯一自分のことを好きになれるところかもしれません。

これからも、受けた御恩に感謝して義に生きていきたいと思います。