工務店は利益が出ない職種と言われてます。
日本全体で3年連続で、1円以上の経常利益を出した工務店は
全体の3パーセント未満だそうです。
いかに工務店経営が難しいか、お分り頂けるかと思います。
ただ、私が経営していた会社は、23年間で1度も赤字はありません
でした。最盛期には、15%もの経常利益を出していたほどです。
こうした結果を出せたのは、徹底したマニュアルを作成し経費を
抑えた事に尽きます。経費の中で、最も大きいのが人です。
人が、増えれば車輌やら携帯電話というハードから保険等の
ソフトまで増えてしまいます。また、それを管理する管理職まで
増えてしまいます。だから、徹底した少数精鋭を心がけていました。
少数という事で、報酬もたくさん払う事が出来、皆の志気も上ります。
また経費が少ない事から売値を抑える事が出来、広告宣伝費に頼らない
経営が出来ました。なんと、その額は35億の売上に対して300万程です。
一般的なこの業界の広告宣伝費は売上の4%が標準と言われています。
また、売値が商品価値と比較して安いことで契約までのスピードも早く
なりビジネスで最も必要とされる時間の短縮が出来ていました。
だから業界で理想とされている粗利30%なんて必要ありませんでした。
他社は粗利30%で決算は赤字に対して、うちは粗利18%に対し経常利益は
15%ですから、売値に対する経費はたったの3%です。
10人で30億強の売上をあげる奇跡を起こせたのも、ひとえに少数精鋭を
徹底したことにつきます。
ただ、あの緊張した経営は、もうやりたくないのも本音です。