本当にノウハウ?

10年以上になりますが、東北の知合いから

ある工法を広めて欲しいと頼まれ赤井製材所という

ところに同行しました。いろいろと説明を受け

ましたが、実家が製材所を営む大工の息子であった

私は、木造住宅の墨付けから刻みまで経験していることから

当たり前のことであり、なんの魅力も感じませんでした。

しかし、最近では、そうした工法を設計事務所が専門用語の

直下率という言葉を使うことでノウハウだと会費を取り

指導をしているようです。

日本の大工さんにすれば当たり前のことですし、そのレベルで

なくとも、カナダのログハウスやポスト&ビームを刻む、なんの

修行をしていないビルダーさんにしても当たり前すぎることなの

です。そこに会費が発生したり、それを支払う業界のレベルの

低さにビックリです。

最近も、そうした工法を営む工務店と競合した会員から相談

があったことから、ノウハウでもなんでもなく当たり前だという

ことを構造図を描きながらアドバイスすると説明を受けた側も、

10分ほどで、その工法の考えを習得され、具体的な

案件があれば構造図から材料の手配見積りも総て面倒みると

伝えると安心されていました。

なぜ、こんなことを書くかといえば、「澤田先生のグループでは

出来ない。うちの方が凄い」というような営業トークを使用し

いるとのことを数件の方から耳にしたからです。器の小さな私は

そうした言葉を聞くとカチンときてしまうのです。

そこまで言われれば、今回のお客様にも、もっと良いやり方を

提案しますとなったのです。大工の息子の私からすれば

大得意分野なのです。ましてや、建築士であり、ログハウスも

自ら刻んだ経験もあるkとから、久しぶりに実力を発揮できるのです。

願ったり叶ったりなのです。

で、今回のような人を落としいれる営業トークはそれをいう工務店

にもマイナスになるものです。

なんとかそのような行為は、辞めて頂きたいとの想いから

ブログに書かさせて頂きました。

誰にも出来ない発明や大きな設備投資という価値が

オンリーワンとなりえるのです。

こうしたレベルの低い技術の営業行為に利用される

のは勘弁してほしいものです。

偽りで利益を得るよりも、本当にユーザーの為になる

真摯な家造りに命を懸けたいものです。

ビジネスで主役になるのは、売り手ではなく、それを購入する

ユーザーさんなのです。利益とかは、後からついてくるものです。

それよりも、魂を賭けてユーザーさんの為になる家造りに

没頭することが大切です。

1業者の利益に名前を利用されるのは、もう、ごめんなのです。

なんか、最近では珍しくあと味の悪い出来事でした。