私は、周りから天才と呼ばれる事が多々あります。
しかし、それは大きな間違いです。どちちらかと
いえば、出来ない事が多い部類です。
専門分野の建築でも、最初は周りよりも大きく不器用でした。
しかし、今は設計、積算、現場管理、どれも周りと比較しても
かなり優れていると思います。そうなったのは、この業界に
入り自分の能力のなさを補うのは、努力しかないと思った
ことから、壮絶なる覚悟で挑んだからです。
朝は、5時から仕事を始め終業は夜中の2時3時、それも
年中無休です。元旦でも、同じような生活です。
また、その仕事も一切の妥協はしませんでした。
自分が納得する設計が出来るまで、何度でも書き直しました。
積算は、電線一本までひろいました。現場にも、毎日足を
運び基礎工事から上棟、足場組み、ゴミ掃除運搬、出来る
ことはなんでもやりました。なぜ、そこまでやったかと言えば
親から継いだ工務店が火の車だったというのもありますが
もし、そうでなくとも、きっと同じことをやったとも思います。
人間、お金だけでは、頑張るにも限界があります。
だって、ある程度、裕福になった今でも、同じような想いで
行動しています。きっと、そうしか生きられない性分なのだと
思います。こうして、真剣に生きたことが、今のように
多業種を成功することにつながり、過去の私の壮絶な
努力を知らない方が、なんでも簡単に成功するから天才
という一言で済ませるのだと思います。
世間一般の方よりも、かなり能力が低かったからこそ
今があるのだと思います。
ただ、あの当時をもう一度やれと言われたら、どんな
ご褒美や罰があっても絶対にノーですが。