最近、多くの工務店さんとお会いします。
狭小産業の住宅業界ということもあり、殆どの方が
苦しんでおられます。それも一級建築士や一級施工管理
の資格を持ち、何十年もこの世界で生きられてきた建築
のスペシャリストでありながら、経営難の方が殆どです。
工務店の平均粗利は、10%ほどしかないという悲惨な状況です。
皆、藁にもすがるように私に相談を持ちかけてこられます。
私も、ジリ貧工務店の2代目ということもあり、同じような経験を
したことから、こうした工務店経営者の気持は痛いほど分かります。
技術も経験もなく大した努力もしていないのに、良い商品を持ち
粗利も高いのにその境遇に感謝しない方より、住宅のプロであり
この業界の地獄を見てきた方と仕事がしたいと心底思えます。
私の会でも、異業種の利益の高い業界から来られた方と工務店
の厳しさを経験された方とは、大きく違います。
前者は、いくら良い商品を持っても利益が上がらないと自分の経営能力
不足、知識不足等棚に上げて人を批判する傾向にあります。しかし、後者は
商品が良いことに感謝し、利益が上がらない時は自責とし、さらなる努力を
されます。後者の方とは、お互いに苦労が分かることから、日々情報を交換
しながら切磋琢磨して楽しく過ごさせて頂いてます。
どちらが、良いか悪いとかはないですが、楽しく仕事を出来る方と
歩みたいものです。