己の力で

学生の頃、大企業を見学した際、絶対に入りたくないと思いました。

周りは、綺麗な大きなオフィスに憧れたと言っていました。

中学時代は野球で、智弁学園、中京、名電、東邦といった強豪から

スカウトされました。これも、周りは、あの施設に憧れたと言って

いました。プロ野球の2軍より凄いのです。そう思うのは当たり前かも

しれません。でも、私は、なんか違うと思いました。

施設に頼るのではなく自分の力でなんとかしたいと思ったのです。

きっと、幼少の頃から亡き父の教えが私をそうさせたのだと思います。

小学になった私に父は、「今日からお前を一人前の男として見る。接する」

と言われました。その言葉が、50年近く経った今も鮮明に憶えています。

言われた時は、とても嬉しかったです。ただ、その後は地獄でした。

大工の丁稚のお兄ちゃん達と同じ扱いを受けたからです。

小学生の私には、半端なく厳しかったです。ただ、お陰で人を頼らない人格が

形成されたようです。その甲斐あってか、高校入学時には、入部した日に

将来のキャプテンを任命されたほどです。

結論としてなにかに頼るのではなく、自分の力で切り開くことが

私の幸せな生き方なのです。

たとえ失敗をしても、そう生きるこそが幸せなのです。