経営者の仕事は、未来への想定をすることが最も
重要だと思います。企業は、ある程度の規模になると
優秀な経営者でも詳細まで把握するのは難しいと思います。
かといって、それを野放しにするわけにはいきません。
私自身も、グループ内に7人もの社長がいます。
総てを把握するのは困難です。しかし、赤字の部署はありません。
それほど能力のない私でも、こうした結果がだせるのは徹底した
未来への想定をしているからです。
特に年間経費と売上のバランス想定には、力を入れています。
力を入れていると言っても、この7つの職種の会議は、月に2時間
だけです。一部門あたり20分にも満たしません。
そうした短時間でも、正しいやり方をすれば利益はだせる
のです。しかし一般的には、役員会議、部門会議、全体会議というように
会議ばかり時間をかけています。それでも、赤字を出す企業はたくさんあります。
時間をかけても利益が出せないのは、リーダーの視点、思考に問題があるのだと
思います。未来への想定思考が間違っているのだと思います。
赤字になってしまってから担当者を責め、弱体してしまってから戦略を
立て直そうとし、良い案を導き出した企業はみたことはありません。
後から慌てふためくよりも、最初からあらゆる事態を想定すべきです。
会議、教育、理念も大事ですが、それよりも大事なことは未来への
想定なのです。それが出来るリーダーでなければいけないのです。
経営とは、リーダーの能力が数字に如実に出るものなのです。