行く末

昨日、従弟の家の完了検査を行いました。

当初、工務店側から施主である従弟には、仕事の忙しい従弟を

気づかってくれたのか、検査はやっておくから立会わなくていい

引き渡しは、鍵を渡すだけだからとの説明を受けたそうです。

取扱い説明もなし、検査も施主抜きなんて聞いたこともありません。

ということで、工務店側に施主立会の検査と取説ありの引き渡しを

要望したところ、私抜きで従弟と検査をしたようですが

手直しなしは一切なしで清算書が届いたようです。

工場生産ではない建築の検査で手直しなし

なんてありえないことです。何万棟も造ってきた私でも一回の経験も

ありません。強いて言えば自分の家だけは、職人さんの大変さを

知っているからか一言も言えないことからありませんでしが。

家の設計から金額、現場打合せ等の総てを従弟から依頼されていた

私としては、自分の目で納得した商品にしないと

従弟に申し訳がたちません。

ということから、昨日、追検査を行ったのです。

検査の結果として100箇所ほどの手直しがありました。

手直しと言っても手抜きとか欠陥ではありませんが。

私の現役時代の検査は、精密機械を検査するように

鬼の検査をしていたことから、建築屋レベルではない

ことからこうした結果となったのだと思います。

工務店側には厳しいかもしれませんが、数千万ものローンと

35年も付き合わなければいけない施主さんを思うと

当たりまえのことだと思うのです。

こうした姿勢、視点、気持ちが工務店側にあって当然だと思います。

なんでもいいから、金をもらい造り逃げをするという姿勢では

工務店を続ける資格はないと思うのです。

また、人としてもどうなのかと思ってしまいます。

自社を大事だと思うならばゆるい視点ではなく、より厳しく鬼の自主検査

を行うのが当たり前なのではないでしょうか。

こうした姿勢、視点があるかないかで

会社の行く末が決まるのではないでしょうか。

もし、このブログを読まれたなら、これを機会に施主さん側に立った

想いの行動になってほしいものです。

素晴らしい職人さん達がたくさんいる会社です。

真剣に思えば良い会社に簡単に変われるはずです。

スタッフの為にも、家族の為ににも、そしてなにより

自分の為にも奮起して頂きたいものです。