先日、ひょんなことから工務店仲間と「売上を上げることは必要か」
という話になり、私は「各々の企業の考え方次第だから
どちらでも好きなようのしたら。」と答えました。
なぜなら、各企業のトップの目的、目標が違うからです。
ただし、個人的にはある程度の売上と利益は、当たりまえに必要だと思います。
まず、売上を伸ばそうと努力している企業は、一般的に共通して年々
商品の品質も社員満足度も顧客満足という多くが良くなっているという実態
があります。こうした現象は、努力、挑戦という真摯さの表れなのでしょうね。
6年で売上0から25億という驚異的な数字をはじき出した彼の事業部なんかは
ITを完璧に使いこなして一人の現場監督で、一般の5倍もの数の現場管理を
こなしながらも、クレームは1/10以下となるソフトを開発したほどです。
しかし、数字の努力をしていない工務店は、社員の離職率やクレームの増加という
多数の負の共通点があるのです。
こうした現象は、無理もないことです。なぜなら、数字を意識していなことで
売上とほぼ同じほどの銀行借り入れがあり、いつ倒産をしても不思議ではないこと
からか、とても健全な経営意識なんて持てたものではないからです。
私は、工務店の倒産により多くのユーザーが金だけ取られ住宅が手に入らないという
最悪の事態をみてきましたし、引き渡し後の倒産からメンテを頼むことが
出来なくなったというユーザーの不利益を何度もみてきました。
また、売上が少ないことから健全経営が出来なく監督、設計、営業という
家造りに必要な人材も雇っていない信じられない工務店もあるのです。
もし、ユーザー側が、こうした真実を知ってしまったら安心して家造りを
任せることは、とても出来ないのではないでしょうか。
実際に私の周りでも、顧客満足度が高い会社は、ある程度の売上がある
ところです。そこには、家造りに必要な人員も揃っており、しっかりとした教育も
しておられます。また、経営が安定していることや取引量が多いことから
銀行金利も資材の仕入れも安価でありユーザーに還元も出来ます。
各企業、各経営者の方はいろんな考え方もあると思いますが
私は、出来るだけ安定した経営に挑戦してほしいと思います。
そうすることが、スタッフの待遇、やる気、その企業に存続するステータス等
を持つことにつながり、結果としてユーザーの為になるからです。
だから、売上についての議論よりも、周りの幸せを考えればおのずと
答は出るのではないでしょうか。
というか、あたりまえにあたりまえのことです。
経営者どうしの会話としては、あまりにも低レベルな会話でした(泣)