先日、大先生に多数のアドバイスを頂いたことで、
我々は、いちに住宅屋であるということを自覚しなおしました。
住宅基本性能を第一に考慮しなければいけないということを、コンコンと御教授してもらいました。
あまりにも、私が生体エネルギー技術に肩入れしていたことで、工務店さんとの間で
知らず知らすにうちに、ベクトルが合わなくなっていたとのことです。
ほとんどの工務店さんは、住宅本来の性能を第一だと考えていたのに対し、
私は、その一番、大事な部分をないがしろにしていたようです。(確かに間違いありません)
生体エネルギーの建築に関しても、そうした現実が過去にも存在して
いたのにもかかわらず、頭からすっかり消えていました。
実は、生体エネルギーの住宅の会が、消滅したのは、
今回が初めてでなく2回目です。消滅した原因は、
生体エネルギー住宅から起きる現象をロジカルに伝えれなかったことと、
当時は住宅本体の基本性能が悪く、マイナスからのスタートだったので
生体でマイナスを消しきれなく、今のような効果が出なかったようです。
私も、基本性能が低い家に、生体資材を使用した家に訪問したことがありますが、
我々の家に使用したような効果も感じられませんでしたし、
住んでおられる方の感想も別段、普通の家とそれほど変わらないと仰っておられました。
当然ながら、いくら生体が優れていても肝心かなめの住宅基本能が、
良くなければマイナスは、消しきれないのです。
我々の基本は、第1に「トリプル断熱」です。生体資材を応用しなくとも、ほとんどカビは
はえたことはありませんでした。普通に考えれば温度差もなく、調湿効果も優れているので、
当然なのですが。浅はかな私は、その当然なことも、すっかり頭から離れてしまっていました。
カビが生えなければ、空気もよく健康によいはずです。こんな当たり前のことをです。
健康住宅を研究しているNPOの報告によりますと、内断熱を外断熱に
するだけで、40%もの病気が減少するというデータがあるほどです。
こうした報告からも、第一に断熱が重要とのことです。
そして次に、有害な毒が発生しない「0宣言」です。
「0宣言」の住宅は、当然ながらVOCは、ほとんど出ません。
よって健康に良いはずです。このようにマイナスをプラスに変えるよりも、マイナスを使用しない
ことの方が大事だと忠告を受け、まさに納得でした。
そうえいば、生体資材を使用する前の我々の住宅でも、アトピーが改善されてましたし、
カビ、ホコリ等は、工業化製品の家よりもかなり少なかったという事実があります。
こうした建物の性能アップを基本としたうえで、、生体資材を使用することが大事なことだという
ことを、安藤さんにコンコンと事例を交えて御教授していただいたのです。
ピンの商品とピンの資材を使用してはじめて、ピンの住宅が出来上がるとの
ことでした。納得ですね。
人間の体で言えば、優れた薬に頼り、暴飲暴食、喫煙、深酒、運動不足という
生活よりも、一流アスリートの強固な肉体(住宅基本性能)でも至らない部分を
素晴らしいサプリ(生体エネルギー)で補うというような感覚なのでしょうね。
人間、渦中にいると分からないものですね。